イー・モバイルの今後(ちょい辛口視点)


たまには、こんなネタも。

  イー・モバイル 音声通話も開始 来月、割安を武器に
  http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2008022602090533.html


おー、とうとう始まりますか。
思えば、1.7GHz帯と2GHz帯の参入騒ぎがあった頃が懐かしい。
(調べてみると約2年まえ。この世界で2年は、大昔?)
あれから結局アイピーモバイルは破産したし、ソフトバンクvodafoneを買収して一抜けしちゃったし、
あのときの計画のままコツコツとやってるのは、イー・モバイルだけになっちゃいましたね。



という所でこんな記事も見つけました。

 「我々は安物のキャリアにはならない」──イー・モバイル、新規参入への強い意気込み
 http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0703/26/news027.html

意気込んでますがどうなんでしょうかねー。
とてもキビシイ道のりだとは思います。


そもそも、電波事業に新規で参入するって、大変ですよね。
何て言っても”インフラ”ですから。
システムだけじゃなくて、基地局作ったり、電波塔を建てたりするわけでしょう?
いったら、線路を新しく作って鉄道会社をおこすようなモンですよね。
大変だ…。



この記事は要するに
 「WILLCOMよりは品質がいい」
 「Softbankよりは安い」
という所がアピールしたいんだと思いますが、
ターゲットとしているところに、一体どれだけ人がいるん(需要がある)でしょうか。


まぁデータ端末としては、その性能を発揮して一定の需要はあるでしょう。
今でもある程度の人気を保っているようですし。
でも通話用としては、契約台数1億台時代、日本市場はとっくに飽和状態ですからね。
おそらく2台目需要を狙っているんでしょうが、問題は
これから携帯を(スマートフォン含め)2台持つ人がどれだけ増えるのか
(このままではあまり増えないと思います。だって邪魔くさいでしょ?
 マジョリティーに響くような大きなメリットを作り出さないと。)
と、今その位置にいるWILLCOMとどこで差をつけるのか、ですかね。


あとはやっぱり、法人需要でしょう。
法人用のスマートフォンは、まだ未開拓分野ですから。


ただ、あれだけバンバン広告を打って、インフラ基盤を整えて、
それだけの投資を回収できるほどの見返りは
ちゃんと得られるんだろうか?
しかも、方針としている「低価格」で。
…私は細かいところは分からないので、あくまで感覚ですが。


ソフトバンクがああいう形(ボーダフォン買収)でドロップしてしまって、新規参入キャリアではなくなってしまった。我々としては残念に思っています。

あの時一緒に戦っていたはずのソフトバンクはもうすっかり時の人、
「業界の3大巨人」に納まってますからね。
そりゃあ、恨み言の一つも出るでしょうな(笑)


あと最後に、僕は決してイー・モバイルがキライな訳じゃありませんので悪しからず。
キビシイだろうなぁ、と思っているだけで。
そして、未だパッとしない(ように僕には思える)スマートフォン
革命を起こしてくれるのを期待してます。